【11月14日 AFP】米国の次期大統領に選出されたドナルド・トランプ(Donald Trump)氏と中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は14日、電話会談を行い、米中関係について話し合うために「早期に」直接会談を行う意向で一致した。中国中央テレビ(CCTV)が伝えた。

 米大統領選の選挙戦中に中国を激しく攻撃し、同国からの輸入品に45%の関税を課すと脅していたトランプ氏に対し習主席は、世界の2大経済大国は「協力する必要があり、また両国が協力できることはたくさんある」と伝えた。

 習主席とトランプ氏は「連絡を密に取り、実務的に良好な関係を築き、相互利益や2国間関係の発展に向けて意見交換するため早期に直接会談を行うことを約束した」という。

 トランプ氏は選挙戦中、中国を米国の「敵」と呼び、米国を見くびっている国に対しては立ち向かうと誓っていた。

 一方でトランプ氏は、米国から遠く離れた地域での係争には関与しないことを示唆し、中国封じ込め策の一つとみなされている環太平洋連携協定(TPP)も米国内の雇用減につながるとして非難している。(c)AFP