【11月3日 AFP】タイサッカー協会(FAT)は2日、2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア予選のオーストラリア戦で、サポーターの応援を許可すると発表した。政府がプミポン・アドゥンヤデート(Bhumibol Adulyadej)国王(ラーマ9世)の死後に設けていた服喪期間の規制が、ゆるめられたため。

 国王が先月13日に死去し、深い悲しみに包まれているタイでは、服喪期間の最初の30日は祝い事の自制が宣言され、スポーツ大会をはじめコンサートや娯楽などのキャンセルが相次いでおり、来月15日にホームで行われるオーストラリア戦も不透明な状況となっていた。

 FATは予定通りに試合を開催することに合意したものの、観客の応援や服装について制限を設ける判断を下していた。

 しかし、軍事政権が服喪期間の30日間経過後は、エンターテインメント活動は通常通りに行えると指導したことを受け、FATはこの制限を緩和した。

 FATの副総書記はフェイスブック(Facebook)に、「観戦に訪れたサッカーファンは、応援道具の使用や断幕の掲示、声を上げることが可能となる」と投稿した。

 タイの熱狂的なサポーターは、ホーンやドラムを使って声援を送ることで知られている。

 現在オーストラリアがW杯アジア最終予選のグループBで2位につける一方で、4試合を終えて勝ち点を1ポイントも稼げていないタイは、何としても勝利をもぎとりたいところだ。(c)AFP