【11月1日 AFP】中国内陸部の重慶(Chongqing)市にある炭鉱で10月31日午前、ガス爆発があり、これまでに労働者15人の死亡が確認されたほか、18人が行方不明になっている。国営の新華社(Xinhua)通信が報じた。中国では鉱山事故が後を絶たない。

 現場は重慶市永川(Yongchuan)区にある民営の炭鉱。新華社によると、消防隊員や武装警官、鉱山専門家ら総勢200人余りが坑道内で捜索活動を行っている。爆発当時、労働者35人が地下で作業をしていたが、脱出できたのは2人だけだったという。

 事故を受け、安全点検のため市内の全ての炭鉱に対して操業停止命令が出された。事故が起きた炭鉱では年間6万トンの石炭生産が許可されていた。

 中国は世界最大の石炭生産国で、炭鉱での死亡事故は珍しくない。9月には同じく内陸部の寧夏回族自治区(Ningxia Hui Autonomous Region)の炭鉱で爆発が起き、少なくとも18人が死亡している。

 当局によると、鉱山事故の死者は過去10年で大幅に減少し、現在は年間1000人未満。しかし一部の人権団体は、報告されていない事故を含めると実際の死者数ははるかに多いと指摘している。(c)AFP