【10月11日 AFP】リオデジャネイロ五輪の体操男子種目別あん馬で銀メダルを獲得したルイス・スミス(Louis Smith、英国)が、イスラム教をばかにする動画をインターネット上に投稿し、英国体操協会(British Gymnastics)から懲戒処分を科される可能性が出てきた。

 問題とされる動画では、同じく体操英国代表のルーク・カーソン(Luke Carson)が「アラーアクバル(Allahu Akbar、神は偉大なりの意)」と叫び、祈る姿が映し出されていた。事態を受けた関係者は10日に声明を発表し、「英国体操協会は、信仰や宗教をあざ笑うような行為を許すことはなく、今回の行為にはショックを受けている」とコメントした。

 同協会はまた、「体操は差別的ではない競技」だとしたうえで、「われわれの行動規範に違反した選手は、出場停止もしくは団体から追放される可能性がある。報告された行為については、今後も調査を続ける」と述べた。

 リオ五輪の体操男子種目別あん馬でマックス・ウィットロック(Max Whitlock、英国)に次いで銀メダルを獲得したスミスは、五輪閉幕後に新たな冒険に集中したいとして、体操競技から1年間離れる計画を口にしていた。

 スミスは10日、ツイッター(Twitter)で「動画について、深くおわびする」と謝罪し、「私の行為は間違っていたし、自分を守るつもりはない。私が引き起こした重大な侮辱行為について謝りたいし、私の思慮のない行動によって影響を受けることになってしまった家族にも謝罪したい」と語った。

「私が犯した過ちの深刻さは認識している。今回の一件が、どんなときも他人を尊敬することが重要であることを示す一例として使われることを祈る」

「今回はとても大きな人生の教訓になった。心から謝罪したい」

(c)AFP