【10月6日 AFP】ミャンマーの裁判所は6日、夜遅くに仏教の説法を流していたスピーカーのケーブルを引き抜いたとして、宗教への侮辱の罪に問われていたオランダ人観光客、クラース・ホイテマ(Klass Haytema)被告(30)に対し、懲役3月の有罪判決を言い渡した。

 ホイテマ被告は2週間前、ミャンマー第2の都市マンダレー(Mandalay)の宿泊先のホテル近くで行われていた仏教の説法の音がうるさいとして、ケーブルを引き抜き、逮捕された。

 仏教徒が多数派のミャンマーでは、宗教に対する侮辱は、裁判所や国民から極めて重大な事柄とみなされる。

 裁判長は6日、ホイテマ被告は宗教への侮辱の罪で「明確に有罪だ」と述べ、「懲役3月の有罪判決を言い渡す」と述べた。判決文が読み上げられる中、ホイテマ被告は涙をこぼした。

 地元メディアによれば、ホイテマ被告はこれまでの審理で、自分がしたことを理解しておらず、眠りたい一心だったと述べ、自らの行為について謝罪をしていたという。(c)AFP