【10月6日 AFP】2日にマレーシアの首都クアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外のセパン・インターナショナル・サーキット(Sepang International Circuit)で開催されたフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)のマレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2016)で、同国の国旗がプリントされた水泳パンツ一丁の姿でレースを観戦し、マレーシア国民の反感を買うなどして逮捕されたオーストラリア人の男性9人が6日、訴追されずに釈放された。

 逮捕から4日後、F1ファンの9人は、公然わいせつ容疑と国家侮辱容疑で裁判所に出廷し、謝罪した。裁判長は9人を叱りつけた上で、9人の釈放を決定した。

 同GPで優勝したオーストラリア出身のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)は、6日付の豪紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)に対し、パンツ一丁での観戦は「ほぼ無害」な行為だったと語った。

 一方、ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)豪外相は豪テレビ局チャンネル・ナイン(Channel Nine)に対し、「オーストラリア国内でばかげたおふざけと受け取られたり、オーストラリア人の『男っぽい』態度と受け取られたりするような行為は、別の国では全く違った受け取られ方をする可能性がある」と述べ、「訪問先の国の法を尊重しなければならない」と述べた。

 9人の中には、クリストファー・パイン(Christopher Pyne)豪国防産業相のスタッフも含まれていた。(c)AFP/M JEGATHESAN