【10月5日 AFP】英ロックバンド「ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)」が、10年以上ぶりにスタジオアルバムを発表する直前であることをほのめかしている──。作品は、シカゴブルース(Chicago blues)の名曲のカバー集になるようだ。

 ストーンズの公式ツイッター(Twitter)には4日、「来る10月6日」という意味深なメッセージとともに、ボーカルのミック・ジャガー(Mick Jagger)やギタリストのキース・リチャーズ(Keith Richards)らが、ハーモニカに合わせてごりごりのブルースをジャムセッションしている短い動画が投稿された。

 ストーンズはそれ以上の詳細を明らかにしていないが、米国人プロデューサーで過去20年にわたってストーンズのスタジオセッションをプロデュースしてきたドン・ウォズ(Don Was)は、同バンドがシカゴブルースの曲を録音したアルバム制作を行ったと述べている。

 先週、日刊紙フィガロ(Le Figaro)の取材に応じたウォズは、レコーディングに要したのはわずか3日だったこと、録音はマイクのみで行われたこと、リアルで正統派の雰囲気を保つためにサウンドを加工しなかったことなどを明かしている。

 作品には、隣接するスタジオでアルバムのレコーディングを行っていた英ロックギタリストのエリック・クラプトン(Eric Clapton)も飛び入り参加したとされる。

 リチャーズは、日ごろからシカゴブルース好きを公言しており、英イングランド(England)での少年時代に始めたギターの演奏にもその影響を受けていることを明らかにしている。

 ストーンズは2005年の「ア・ビガー・バン(A Bigger Bang)」以降、スタジオアルバムを発表していない。「ア・ビガー・バン」は、同バンドにとってルーツとなるブルースロックを中心としたオリジナル曲が収録されている。(c)AFP