【10月4日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、先月30日付の米誌タイム(Time)で、2016年夏季五輪の開催地に立候補していたシカゴ(Chicago)が招致に失敗した話題に触れ、開催地決定には裏があるという見解を示した。

 オバマ大統領はロングインタビューの中で、2009年に五輪開催地を決める国際オリンピック委員会(IOC)の総会が開かれたデンマーク・コペンハーゲン(Copenhagen)に赴きながら、自身の政治拠点であるシカゴが落選したことを振り返り、「私が現地に行けば、招致に成功すると誰もが考えていた。たとえ日帰りであろうとも行く価値があった」と述べた。

 その一方で、IOCと汚職スキャンダルにまみれた国際サッカー連盟(FIFA)を対比させながら、「やがてわれわれは、IOCの決定がFIFAと同じようなものだということを学んだ。つまり、何か作為的なものがあった」と語った。

 シカゴの落選は、オバマ大統領にとって政治的な痛手になるとみられた。当時の総会では、ブラジルのリオデジャネイロ(Rio de Janeiro)が混戦を制して開催地に決まった。(c)AFP