【10月3日 AFP】インドの警察当局は3日、同国のナレンドラ・モディ(Narendra Modi)首相への脅迫が書かれたメモを運んでいたハトを、重武装の警備を敷くパキスタン国境近くで発見し捕獲したと発表した。

 ハトは北部パンジャブ(Punjab)州パタンコート(Pathankot)でインド国境警備隊が発見した。同地にある空軍基地では今年1月、パキスタンを拠点とする武装勢力による襲撃事件が起きている。

 AFPの電話取材に応じた現地警察幹部によると、ハトが運んでいたメモには、ウルドゥー語で「モディ(印首相)、われわれは1971年とは違う。今やあらゆる子どもたちは、インドと戦う準備ができている」と書かれていた。インドと隣国パキスタンによる1971年の第三次印パ戦争に触れたものと思われる。

 メモにはパキスタンを拠点とするイスラム過激派「ラシュカレトイバ(LeT)」の署名があったとされ、警察では重要案件として捜査している。

 ハトはこれまでもたびたび、印パ両国間の対立に巻き込まれてきた。昨年もパキスタンの情報活動に使われているとの疑いで、インドの警察がハトを捕獲し、盗撮用カメラや送信機などが隠されていないか調べるためにX線検査を行った。2010年にも別のハトがスパイ活動の疑いで捕獲されている他、2013年にはインドの治安部隊が、小型カメラを装着したハヤブサの死骸を発見している。(c)AFP