【10月3日 AFP】米国の名門オーケストラ、フィラデルフィア管弦楽団(The Philadelphia Orchestra)は2日、楽団員らが賃上げを求めて演奏会の開始直前にストライキを決行したことを受け、楽団員らと合意に達したと発表した。

 楽団員組合は先月30日、楽団を支援するために毎年開かれるガラコンサートの開演直前というタイミングでストライキ実施を決め、献金者らを前にして劇的なかたちで懸念を表明した。

 4年以上前に破産状態から脱した同楽団の経営陣は、1年目は年2%、以降は毎年2.5%の定期昇給を含む3年契約で合意に達したと明らかにした。

 楽団員組合は契約の受け入れを認めたものの、米国の他の主要オーケストラに比べて給与が依然低いとして、3年の間にさらに増額されることを望んでいると述べた。

 著名なカナダ人指揮者ヤニック・ネゼセガン(Yannick Nezet-Seguin)氏が率いるフィラデルフィア管弦楽団は、今回の合意により、楽団員の基本年俸が13万7800ドル(約1400万円)となる。(c)AFP