【10月2日 AFP】古い格言にあるように避けては通れないものが死と税金だが、フランス当局はこのたび、死者に資産税を請求した。請求先は北西部ブルターニュ(Brittany)地方の小さな町にある女性の墓だった。

 海辺の町サルゾー(Sarzeau)の町長秘書が1日、AFPに明らかにしたところによると、町長は公共財政総局から死者に宛てられた一通の手紙を受け取った。宛先は「墓場通り、E列、24番」となっていた。

 同町の出納係を務めるクリストフ・リーブル(Christophe Libre)氏が地方紙ウエスト・フランス(Ouest-France)に語ったところによると、それは資産税の請求書だった。

 リーブル氏は同紙に「あいにく、バンヌ(Vannes)の公共財政センターからこの手の手紙が届くのはこれが初めてではありません」と語った。バンヌはサルゾーに最も近い大きな町だ。

 リーブル氏は、「住所変更中の誰かのジョーク」か「資産税を納めたくない相続人の仕業」の可能性があると述べた。(c)AFP