【9月28日 AFP】キプロスのサッカー1部リーグの審判員の自宅前で27日早朝、爆弾が爆発し、審判員の自動車が大破した。審判員にけがはなかったという。警察当局が同日、述べた。

 爆発があったのは同国沿岸部ラルナカ(Larnaca)近郊のザカキ(Zakaki)で、1部リーグ審判員のジョージ・ニコラウ(George Nicolaou)氏(41)が標的だったとみられている。

 サッカーの審判員らに対する攻撃が相次いでいるのを受け、キプロスではこの2年間で審判員たちが2回のストライキを行っている。1回目は2014年3月、審判員の自動車の下に爆弾が仕掛けられていたことがきっかけとなった。2回目は2015年1月で、審判員の母親の自宅前で爆弾が爆発したことがきっかけだった。

 キプロスでは昨年、一部の審判員がサッカー関係者幹部らの指示により不正な判定を行い、試合結果を操作しているとの内部告発があった。また同国には、サッカーの試合結果の操作に関与しているとされる犯罪組織のうわさがある。審判員らを狙った攻撃が、そういった犯罪組織によるものなのか、恨みを持ったサッカーファンによるものなのかは、分かっていない。(c)AFP