【9月14日 AFP】英男性アイドルグループ「ワン・ダイレクション(One Direction)」のメンバーとしてスーパースターとなった後、グループ脱退で大きな話題を呼んだゼイン・マリク(Zayn Malik)が、23歳の若さで自伝を出版することが分かった。

 出版大手ペンギンランダムハウス(Penguin Random House)の13日の発表によると、ゼイン「初の自伝」とうたう「Zayn(ゼイン)」が11月1日に世界同時発売される。ゼインが今考えていることが語られているほか、自身が描いたスケッチやプライベートな写真も掲載されているという。

 ファーストネームでソロアーティストになったゼインは声明で「メディアや他の誰かが言うことではなく、僕自身の言葉で僕のことを判断してもらえるように、できる限り自分をさらけ出すつもりだ」と明らかにしている。

 英国のオーディション番組「The X Factor」の中で結成された、清新なイメージの若者5人から成るワン・ダイレクションの人気で、ゼインはたちまち有名人になった。だが2015年のゼイン脱退後、周到につくり上げられたグループのイメージは崩れ、ゼインと残りのメンバーたちとの間ではソーシャルメディアで露骨かつ不快なやりとりも交わされた。

 ペンギンランダムハウスによると、自伝では、英イングランド(England)の工業中心地で南アジア人の大きなコミュニティーがあるブラッドフォード(Bradford)での「普通の子ども時代」についても詳しく書かれているという。

 パキスタン系英国人のゼインは、西側のポップカルチャーで最も有名なイスラム教徒の一人でもある。(c)AFP