【9月10日 AFP】イタリアの当局者によると、先月24日に発生し、300人近くの犠牲者が出た地震から16日後の9日、生存していた猫2匹ががれきの中から救出された。

 地震で最大の被害を受けた同国中部アマトリーチェ(Amatrice)で、倒壊した自宅に所有物を取りに来た飼い主ががれきの中から飼い猫「ピエトロ」のか細い声を聞きつけ、消防隊員が救出した。脱水症状で衰弱していたピエトロは動物病院に搬送され、治療を受けているという。

 また、近くの山村イッリカ(Illica)では倒壊した家から猫の「ジョルジアーナ」が救出された。ジョルジアーナの飼い主夫妻は地震で死亡したが、夫妻の娘が動物愛護団体に夫妻の飼い猫3匹の捜索を依頼していた。

 依頼を受けた動物愛護団体は何度か捜索を行ったが猫を発見することが出来ず、餌を置いたり名前を呼んだりして捜索を続けていたところ、ついに小さな鳴き声が聞こえてきて驚いたという。ジョルジアーナも脱水症状で衰弱していたが、生きて救出された。

 イタリアでは地震から9日後の今月2日、被害を受けた村サン・ロレンツォ・フラビアーノ(San Lorenzo a Flaviano)で、死亡したものと思われていたゴールデンレトリバーの「ロメオ」が、自宅のがれきから救出されていた。(c)AFP