【9月5日 AFP】ドイツ北東部メクレンブルク・フォアポンメルン(Mecklenburg-Western Pomerania)州で4日、州議会選挙の投票が行われ、即日開票の結果、移民や難民の受け入れに反対するポピュリスト政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が躍進し、得票率でアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の与党・キリスト教民主同盟(CDU)を上回る2位につけた。メルケル首相は地元の同州で寛容な難民政策にノーを突き付けられた格好だ。

 同州の州議会選挙は、2週間後に控えた首都ベルリン(Berlin)の選挙と合わせて、来年の総選挙の前哨戦に位置付けられている。総選挙では、メルケル首相が1年前に決断したシリアなどからの移民・難民多数の受け入れが中心的な争点になる見通しだ。

 これまでの開票結果によると、同州議会選で初めて候補を立てたAfDは約22%を得票。過去最低の20%足らずに沈んだ中道右派の与党CDUを抑えて第2党に立った。首位は30%前後を得票した社会民主党(SPD)で、改選前からの第1党の座を維持した。AfDの主要候補の一人は「若い政党にしては誇らしい結果だ」とたたえた。(c)AFP/Andreas PROST with Hui Min NEO in Berlin