【9月2日 AFP】(更新)米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)の無人ロケット「ファルコン9(Falcon 9)」が1日、フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)の発射台での試験中に爆発した。同社によると、積載していた通信衛星や発射台が破壊されたが、けが人は出なかった。

 米ABCニュース(ABC News)が放送した衝撃的な映像には、爆発が連鎖するように起きる中、激しく炎上するロケットや、地上へと落下する積載物、辺り一面に広がる黒煙が映されている。

 同ロケットは3日に打ち上げが予定されていた。破壊されたイスラエルの衛星「Amos-6」は、交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(Facebook)がサハラ以南アフリカ地域の広範囲で高速インターネット通信を提供するために使用される予定だった。

 スペースXのイーロン・マスク(Elon Musk)最高経営責任者(CEO)はツイッター(Twitter)で爆発原因について、「(ロケット)上段の酸素タンク付近」で何らかの異常が起きたと説明。詳細な原因については今のところ不明としている。

 スペースXのファルコン9爆発事故は、昨年6月に続き2件目。前回の事故では、無人物資補給船「ドラゴン(Dragon)」を載せたファルコン9が、国際宇宙ステーション(ISS)に向け打ち上げられた直後に爆発した。(c)AFP