【9月1日 AFP】大韓サッカー協会(KFA)は31日、6日に行われる予定のW杯ロシア大会(2018 World Cup)アジア最終予選のシリア戦について、マカオ(Macau)が代替開催を拒否したため、開催が不透明な状況にあることを明かした。

 この試合はシリアのホームゲームだが、内戦状態にある同国は現在も国際試合の開催が不可能な状況が続いているため、第三国での開催が予定されていた。

 しかしこの日、代替開催地のマカオとシリアの交渉が決裂したため、韓国は同地での宿泊予約を取り消した。KFAによれば、現在はアジア・サッカー連盟(AFC)が別の開催地を選定しているという。

 KFAの広報は、「昨日の朝、マカオ開催は不可能との通達を受けました。必要なキャンセル作業は済んだと認識しています。AFCが現在、管轄組織として別の場所と交渉を行っており、われわれはその決定を待っているところです」と話した。

 同氏は韓国国内での開催について、2017年に行われる予定の韓国のホームゲームと順番を入れ替えるのでない限り、実現の可能性はないと話している。

「韓国開催の可能性はありません。シリア開催が不可能な以上、試合は第三国で行う必要があります。そして代替開催地に決まれば、その国はシリアの最終予選のホームゲームをすべて開催する義務があります。つまり韓国がシリアと他チームとの試合もすべて主催する必要があるわけで、それはあり得ません」

「韓国ホームのシリア戦は来年行われます。そのため、その試合を前倒ししない限り、可能性は低いと言えます」

 マカオサッカー協会(AFM)の関係者はAFPに対して、シリアと「合意に至る」ことができなかったとだけ話し、詳細は明かさなかった。AFCは、現時点でこの件に関してコメントを発していない。

 アジア最終予選のグループAには、韓国とシリアのほかに、イラン、中国、カタール、ウズベキスタンの計6か国が入っており、そのうち上位2か国が自動的にW杯本大会の出場権を得る。

 6日の試合は、シリアにとっては「ホーム」初戦となる。韓国は通算10回目のW杯本大会出場を目指し、1日のホーム中国戦で予選をスタートさせる。(c)AFP