【8月31日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2016)に臨むティンコフ(Tinkoff)のアルベルト・コンタドール(Alberto Contador、スペイン)が30日、モビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)を逆転して今大会を制することは極めて難しいとする考えを示した。

 大会前は優勝候補として目されていたコンタドールは、「優勝の可能性は極めて低い。(個人総合で首位に立つ)ナイロ・キンタナからは3分も離れているし、非常に良いレースをこれまで展開している彼には、素晴らしいチームの後ろ盾がある。もし私が今回のブエルタを走り続けるとしても、それは優勝することが目的ではなく、自分のベストを尽くすことだ」と語った。

 29日の第10ステージをキンタナが制した結果、コンタドールは首位から約3分差をつけられ、2位のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)と3位のクリス・フルーム(Chris Froome、英国)からも約2分離されている。

 これまでブエルタを3度(2008年、2012年、2014年)制覇してきたコンタドールだが、落車した際に負った傷の影響もあり本調子とは言い難い。

 第10ステージを8位で終えたコンタドールは、「ラゴス・デ・コバドンガ(Lagos de Convadonga)の上りで使った戦術は間違いだった。より慎重にいくべきだった」と振り返った。

 コンタドールはブエルタの後半戦でステージ優勝を目標としてるような口ぶりで、「各ステージを確認し、これから何ができるか判断する」と話した。

 コルンガ(Colunga)から1級山岳ペーニャ・カバルガ(Pena Cabarga)間の168.6キロで争われる第11ステージは、31日に行われる。(c)AFP