【8月31日 AFP】リトアニア南東部のパブラデ(Pabrade)で30日、学校や競技場、ショッピングモールなどに似せた建物を備えた模造の町が開設された。隣国ロシアの軍事的な脅威が増す中、市街戦を想定した演習を行うための施設だ。

 バルト3国でこの種の訓練施設が建設されたのは初めて。リトアニア軍や北大西洋条約機構(NATO)の部隊が建物の急襲や防御、地下道の使用などの方法について実戦さながらに訓練できる場となる。

 施設を視察したユオザス・オレカス(Juozas Olekas)国防相は記者団に「わが軍が国土を守り、敵の侵攻を阻止する体制を強化するのに役立つだろう」と期待を示した。

 模擬都市の広さはサッカー場20個分ほど(約15ヘクタール)で、「教会」や「警察署」など20棟以上の建物が設置されている。総工費は約500万ユーロ(約5億7400万円)。

 リトアニアはロシアがウクライナ情勢に介入したり、周辺地域で軍事演習を繰り返したりしていることに危機感を募らせており、ロシアがウクライナ南部クリミア(Crimea)を併合した2014年以降、国防費を毎年3割強積み増している。(c)AFP