【8月31日 AFP】フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)経済相(38)が30日、辞任した。辞任に当たり、苦境に陥った同国に「変革」をもたらすとの決意を述べたものの、取り沙汰されていた次期大統領選への出馬を表明するには至らなかった。

 マクロン氏は「わが国の政治体制の限界を間近で目にした」と語り、フランソワ・オランド(Francois Hollande)政権を去ることで、自ら掲げる課題に向けて「自由に」前進していけるようになるという考えを示した。

 投資銀行出身の同氏は「われわれの価値観、思想、行動によって、来年にもフランスを変革していけるよう、全力を尽くす決意だ」と述べた。

 経済相を辞任したことで、来年春の大統領選へ出馬する道が開かれたものの、公選職に就いた経験がない若手政治家である同氏が実際どこまで支持を広げていけるかは不透明だ。とはいえ先月行われた世論調査で同氏は、41%の支持率を獲得している。(c)AFP/Gina DOGGETT