【8月27日 AFP】バングラデシュの警察当局は27日、首都ダッカ(Dhaka)で7月に起きた飲食店襲撃事件の首謀者とみられる1人を含むイスラム過激派計3人を、同市郊外の潜伏場所への奇襲作戦で殺害したと発表した。

 3人が潜伏していたのは、ダッカ南方25キロのナラヨンゴンジ(Narayanganj)で、1時間にわたる警察との銃撃戦の末に射殺され、遺体が収容された。

 警察幹部はAFPに対し、同国のイスラム過激派組織「ジャマートゥル・ムジャヒディン・バングラデシュ(JMB)」の指導者の一人で、ダッカ飲食店襲撃事件の首謀者とされるタミム・チョードリー(Tamim Chowdhury)容疑者(30)は死亡したと述べた。

 カナダとバングラデシュの二重国籍を持っていたというチョードリー容疑者は、2013年にカナダからバングラデシュに戻った後、JMBの一派を率いていた。ダッカの高級住宅地にある飲食店で外国人が大半を占めた人質22人が殺害された襲撃事件の首謀者として、警察によって名前が挙げられていた。同容疑者については他にも、宗教的少数派を標的とした数多くの殺人事件の黒幕だとみられてきた。(c)AFP