【8月24日 AFP】ナイジェリア軍は23日、同国の森林地帯にあるイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の拠点への空爆で、同組織指導者のアブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者に重傷を負わせ、さらに司令官3人を殺害したと発表した。

 ただボコ・ハラムに詳しい専門家らは、同国軍がこれまでにもシェカウ容疑者を殺害したと発表しては、その直後に本人が登場する動画が公開されることが繰り返されていると指摘し、今回の発表にも疑惑の目を向けている。

 軍報道官が出した声明によると、19日に行われた空爆でシェカウ容疑者は「肩に致命傷」を負ったという。ただしこれ以上の詳細については公表していない。

 ボコ・ハラムをめぐっては今月、2014年に北東部チボク(Chibok)地区から拉致した女子生徒218人の一部が、政府軍によるボコ・ハラム拠点への空爆で死亡したとする動画が出回っており、今回の発表は空爆実施の正当性を証明する狙いがある可能性もある。(c)AFP