【8月23日 AFP】捕まえる人が捕まえられる側に――。世界中で大人気のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」をめぐり、タイの首都バンコク(Bangkok)の警察は22日、悪名高い市内の交通渋滞に拍車を掛けているとの苦情を受け、走行中にポケモンGOをプレーしている運転者らを取り締まると発表した。

 ポケモンGOは、ユーザーを屋外でのモンスター探しにいざなうモバイルゲームアプリ。日本のサブカルチャーの人気が非常に高いタイでも今月から配信が始まり、多くのファンを喜ばせている。

 こうした中、タイ国家警察の報道官は記者会見で、全ての警察官に対し道路上でポケモンGOをプレーしている者は誰であれ身柄を拘束するよう指示があったと説明。「国民にはポケモンGOをプレーする権利があるが、他人の権利を害してはならない」と述べた。

 バンコクの交通警察によると、市内の主要幹線道路に警察のバイク隊を配し、違反者を拘束する。ただ、「目的は多くの人を逮捕することではなく、市民に路上での不注意に対する認識を高めることだ」としている。

 ポケモンGOの配信が開始されて以来、地元メディアが相次いで関連する話題を取り上げる一方、軍事政権の幹部は懸念を募らせており、プラユット・チャンオーチャー(Prayut Chan-O-Cha)首相の報道官は2週間ほど前、過度に夢中にならないようユーザーに注意を喚起していた。(c)AFP