【8月20日 AFP】リオデジャネイロ五輪の陸上男子短距離で、3種目3連覇という目標を達成したウサイン・ボルト(Usain Bolt、ジャマイカ)が19日、自身の偉業が破られることはないだろうと語った。

 世界最速の男は、この日行われた4×100メートルリレーでアンカーを務めてチームを金メダルに導き、3大会連続で100メートル、200メートル、同リレーの3冠を達成した。

 五輪で9個目となる金メダルを危なげなく手に入れたボルトは、「誰も再現できないくらいほど、十分な高さのハードルを設定できたと思いたい」と語った。

「最高の気分だ。どの五輪でも3個の金メダルを勝ち取れるよう懸命に練習してきた。それをしっかりと達成できて、ただただ満足している」

 五輪に別れを告げることには一抹の寂しさを感じると明かしたボルトは、「終わってしまうんだと思っていたし、間違いなく観客やそのエネルギー、大会のことを恋しく思うだろう」と続けた。

「複雑な心境だ。それでも、素晴らしいキャリアだった。これからは死ぬまでにやりたいことを書き出さなきゃならないな。陸上競技では欲しいと思ったものは手に入れることができた」

 ボルトは、来年行われる第16回世界陸上ロンドン大会(16th IAAF World Championships in Athletics London)を最後に引退する意向を示している。(c)AFP