【8月17日 AFP】リオデジャネイロ五輪のボクシングのメキシコ代表、ミサエル・ロドリゲス(Misael Rodriguez、22)は、五輪出場という夢をかなえるため、自らメキシコ市(Mexico City)の路上やバスの中で募金活動し資金を集めた。そうして夢が実現した今、人々への恩に金メダルで応えようとしている。

 男子ミドル級に出場しているロドリゲスは、準々決勝でエジプト代表のホサム・アブディン(Hosam Abdin)に勝利し、リングのマットにキスした。銅メダル以上が確定し、18日にウズベキスタンのベクテミル・メリクジエフ(Bektemir Melikuziev)との準決勝に臨む。メキシコはリオ五輪ではいまだメダルを獲得していない。

 ロドリゲスは試合後、「これまでの苦しみがすべて報われた」と、困難だった資金集めについて語った。

 ロドリゲスだけでなく他のボクシングのメキシコ代表選手も、政府から十分な支援を受けられず、自ら募金活動することを余儀なくされたという。(c)AFP