【8月14日 AFP】国際医療支援団体「国境なき医師団(MSF)」は14日、イエメン北部でサウジアラビア主導の連合軍が学校を空爆し、子ども10人が死亡、28人が負傷したと発表した。

 MSFの広報担当者によると、イスラム教シーア派(Shiite)系の反政府武装勢力「フーシ派(Huthi)」が掌握するサーダ(Saada)州ハイダン(Haydan)で13日、イスラム教の聖典コーラン(Koran)を教える学校が空爆され10人が死亡、28人が負傷した。被害者はみな15歳未満の子どもたちだという。

 イラン政府の支援を受けているフーシ派もフェイスブック(Facebook)に、空爆で死亡した子どもたちや血まみれで毛布にくるまった子どもたちの写真や動画を投稿。フーシ派の報道官は、戦闘機は子どもたちを「標的」としていたと述べ「極悪な犯罪だ」と空爆を非難した。

 国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)も学校空爆の事実を確認し、「この一週間にイエメン全土で内戦が激化し、空爆や市街戦、地雷による子どもの死傷者数が急増している」と警告。紛争に関与する全ての者に対し、国際法に基づいてそれぞれの義務を尊重、順守するよう求めた。(c)AFP