五輪3連覇を目指す米国バスケ男子、無敵のオーラに影
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【8月12日 AFP】リオデジャネイロ五輪に出場しているバスケットボール男子の米国代表は、10日のオーストラリア戦で無敵のオーラに影が差したものの、本格的なライバルの出現を歓迎している。
この試合ではカーメロ・アンソニー(Carmelo Anthony)は31得点を記録し、米代表での通算得点数でレブロン・ジェームズ(LeBron James)を上回り歴代1位となったが、堅固なオーストラリアの脅威には試合終了間際まで苦しめられた。
カイリー・アービング(Kyrie Irving)は試合を振り返り、「今後のステージに向けて準備するためには、オーストラリア戦のような試練が必要だったと感じている」とすると、「正しい方向へ 確実に前進しているし、チームとしての特徴や個性が構築されつつある」とコメントしている。
2004年のアテネ五輪準決勝でアルゼンチンに敗れて以降、米国は負け知らずの20連勝を記録しており、ケビン・デュラント(Kevin Durant)は「厳しい試合だったが、困難はいつでもプラスになる。勝ち抜けたし、現状を見ても自分たちの力になっている。これが必要だった」とコメントした。
五輪3連覇を目指す米国は、12日のセルビア戦と、予選最後の試合となる14日のフランス戦で連勝すれば、決勝トーナメントの第1シードが確定する。
国際大会での米国はフランスに抜群の相性を誇り、2014年のFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2014)決勝ではセルビアを下してタイトルを獲得しているが、これまでの戦いぶりからすると、劣勢から追い上げる展開を強いられ、米プロバスケットボール協会(NBA)で多くの選手がプレーしているライバル国のディフェンスにも苦戦することが予想される。
米代表のマイク・シャセフスキー(Mike Krzyzewski)ヘッドコーチ(HC)も、決勝トーナメント進出に向けて、これまでの試合を分析すると多くの不安材料を抱えており、「(フラン スとセルビアは)国際大会でも屈指の強豪であり、世界トップレベルの2チームだ」と警戒している。
「フランスは好調で、(トニー・)パーカー(Tony Parker)、(ニコラス・)バトゥム(Nicolas Batum)、(ボリス・)ディーオウ(Boris Diaw)などNBAの選手が大勢いる。彼らは代表で150~200試合をこなしており、国際大会では強さだけでなく知識と経験を発揮してくるはずだ」
(c)AFP/Jim SLATER
