【8月10日 AFP】ポーランド当局は、新聞の交際相手募集広告を通じて知り合った複数の高齢男性に睡眠薬を飲ませた上、窃盗に及んでいた80歳の女を逮捕した。

　同国南部ブジェスコ（Brzesko）の地方裁判所で行われた審問によると、名前をジャニナ・M（Janina M.）とだけ公表されているこの女は、被害者の男性らとの夕食の席で、精神安定剤で催眠作用もあるロラゼパムを相手の食事に振りかけて飲ませていたという。

　現地メディアが9日報じたところによると、78歳の男性の自宅に招かれた際には、宝飾品や電子機器、現金など合わせて8000ズロチ（約21万円）相当を盗み取っていたという。

　地方検事は「この女がこんなことをしでかすのも、80歳だというのも想像すらしていなかった」と述べている。

　地元警察の調べによると、女は同じ手口で何人もの孤独な高齢者から盗みをはたらいていたとみられる。女は容疑を否認している。

　警察は捜査の過程で、女が過去に窃盗や詐欺などで8回有罪判決を受けていたことが分かったとしている。今回の事件で有罪と認められれば、最長で禁錮20年が言い渡される可能性がある。(c)AFP