【8月5日 AFP】イスラエル議会は、パレスチナ人の少年による攻撃が相次いでいることへの対応として、「テロの罪」で有罪判決が言い渡された場合、12歳から禁錮刑の実刑を適用できる法案を承認した。議会が3日、声明で発表した。

 議会は声明で「殺人や殺人未遂、過失致死などの重罪で有罪となった場合、14歳未満でも刑務所に収容することを認める『少年法』は2日、第2、第3読会を通過した」と発表。ここ数か月に起きた襲撃事件の深刻さに対して「未成年に対する対応を含め、より積極的な対応が必要とされている」と付け加えた。

 昨年10月以降にパレスチナ自治区とイスラエルで起きた暴力的な事件では、AFPの集計で少なくともパレスチナ人219人、イスラエル人34人、米国人2人、エリトリア人1人、スーダン人1人が死亡した。襲撃者の多くは10代を含む若者だという。また、抗議行動や治安部隊との衝突で射殺された若者も多い。(c)AFP