【8月3日 AFP】ローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王は2日、女性聖職者の役割を検討する委員会を設立した。カトリック教会で認められていない女性聖職者の容認に動き出す可能性もある。

 ローマ法王庁(バチカン)の声明によると、委員会は男性7人、女性6人の計13人で構成。キリスト教初期に、司祭の一つ下の職位である「助祭」を務めた女性の役割について重点的に研究するという。

 委員長は、カトリックの教義順守を管轄するバチカン教理省(Congregation for the Doctrine of the Faith)次官でスペイン人のルイス・ラダリア(Luis Ladaria)大司教が務める見通し。

 委員会の設立は、5月にフランシスコ法王が女性修道士と会合を開いた際に明言していたもので、女性聖職者の叙階を主張する米団体「ウィメンズ・オーディネーション・カンファレンス(WOC)」など、カトリック教会の女性団体から歓迎されていた。

 しかしフランシスコ法王はその後、メディアが自身の発言を誇張したと指摘し、女性の助祭を容認する可能性は提起してはいないと述べている。(c)AFP