【8月2日 AFP】世界中で流行中のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(Pokemon Go)」が、米大統領選の選挙活動でも活用され始めた。民主・共和両党の陣営に、ポケモンGOで有権者を「ゲット」しようという狙いがある。

 大人気のポケモンGOは、スマホの位置情報などを利用して外出先でポケモンを捕まえ、訓練して他のポケモンと戦わせる拡張現実(AR)ゲーム。民主党候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官は先週の選挙演説で、有権者を引き付けるツールとしてこのゲームを活用できればと期待を示した。

 クリントン氏は「誰が『ポケモンGO』をつくったのかは知らないけれど、どうやったらあのゲームを投票所に持ち込めるか、検討している」と述べた。以来、クリントン陣営は、街を歩いてポケモンハンターを探し、数分間だけ時間をもらって有権者登録を促そうとしている。

 民主党陣営はオハイオ(Ohio)州の選挙集会でゲームのプレーヤーらに対し、一定の場所に多くのポケモンを集結させる「ルアーモジュール」を使いに来るよう呼び掛けた。「ポケモンを無料でゲット」して「クリントン前国務長官についてもっと知ってもらう」ためだとしている。

 コロラド(Colorado)州事務局のスタッフは、ツイッター(Twitter)に若い男性2人の写真と共に「ポケモンを交換していたこの2人がたった今、有権者登録をしてくれた!」と投稿した。

 一方、ライバルの共和党候補、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の陣営も、ポケモンGO人気にあやかろうとしている。最近では、クリントン氏にヒットすると消えるというパロディー動画をフェイスブック(Facebook)に投稿した。(c)AFP