【7月26日 AFP】バングラデシュ警察は26日午前、首都ダッカ(Dhaka)にある武装グループの潜伏先を急襲し、銃撃戦の末、イスラム過激派とみられる容疑者9人を殺害した。当局が発表した。

 現場は市内のカリヤンプール(Kalyanpur)地区。ダッカ首都圏警察の幹部によると、2時間に及ぶ銃撃戦を交わした後にイスラム過激派9人を殺害。もう1人にも銃撃して逮捕した。

 急襲に当たっては重装備の警官や精鋭部隊「緊急行動部隊」の隊員ら数百人が地区を封鎖。イスラム過激派らは夜通し断続的に警察側と交戦し、「アラーアクバル(神は偉大なり)」と叫んでいたという。


今回の作戦の陣頭指揮を執った警察幹部はAFPの取材に対し、殺害・逮捕した10人は全員イスラム過激派組織のメンバーだと述べた。ただし、所属する組織名は明らかにしていない。

バングラデュではイスラム過激派による殺傷事件が相次ぎ、社会に動揺が広がっている。今月1日には武装した男5人がダッカ市内の大使館などが集まる地区にある高級飲食店を襲撃し、外国人18人を含む人質少なくとも20人を殺害する事件が起きた。この事件についてはイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。(c)AFP