【7月17日 AFP】フランスのベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は16日、南部ニース(Nice)で革命記念日(Bastille Day)の花火の見物客にトラックが突っ込み少なくとも84人が死亡した事件を受けて、国民の若者たちに予備役兵士となり治安部隊の増強に力を貸してほしいと呼び掛けた。

 カズヌーブ内相の呼び掛けは、さらなる攻撃を防ぐための対策を政府がとっていないとの非難を受けて行われたもの。ニースの事件については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が16日に犯行声明を出している。フランスの予備役兵士は退役軍人だけでなく、軍隊経験の有無に関係なくフランス国民の志願者で構成されている。

 カズヌーブ内相によると、今回応募を呼び掛けた予備役兵士の服務期間は現状の予備役兵士が休暇を取る夏季限定。予備役兵士の現在の数は1万2000人で、このうち9000人が憲兵隊員、3000人が警察官となっている。(c)AFP