サッカーW杯のように―デ杯の開催方式変更を求めるジョコビッチ
このニュースをシェア
【6月30日 AFP】(訂正)テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-4、6-3、7-6でアドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)を下し、3回戦に進出した。
大会3連覇、通算4度目の優勝を目指すジョコビッチは、次戦で第28シードのサム・キュエリー(Sam Querrey、米国)とトーマス・ベルッチ(Thomaz Bellucci、ブラジル)の勝者と対戦する。
ジョコビッチはこれで四大大会(グランドスラム)での連勝記録を30に伸ばし、近代ではロッド・レーバー(Rod Laver)氏が持っていた連勝記録を更新した。オープン化以前の最長記録は、ドン・バッジ(Don Budge)氏が1938年に樹立した37連勝となっている。
一方でジョコビッチは、116年続いている男子テニスの国別対抗戦、デビスカップ(Davis Cup)存続のために、サッカーの大会方式を取り入れることを求めた。
2010年に母国セルビアを唯一のタイトルに導いたジョコビッチだが、他の多くのトップ選手と同様に、多忙なツアー大会の合間にどの試合で国の名誉を背負うかを慎重に選んでいる。
ウィンブルドン終了後の7月15日から17日にかけて、ジョコビッチ率いるセルビアは、デビスカップ準々決勝でアンディ・マレー(Andy Murray)率いる英国と対戦する予定となっている。
12度のグランドスラム制覇を誇るジョコビッチは、「デビスカップの大会方式変更を絶対的に支持する。現行方式はもはや機能していない」と語り、国際テニス連盟(ITF)に対してスケジュールを考え直すよう求めている。
ジョコビッチは、1年のある時期にまとめてグループリーグを行うような、サッカーのW杯(World Cup)や欧州選手権(UEFA Euro)が収めた成功例を主張した。
「1年か2年に一度、2週間かけて行う大会をつくればいい。四つのグループを作って、その組の勝者でプレーオフをする。創設すれば、選手だけでなく、ファンやメディア、スポンサーにとってもかなり魅力的なものになる」
2004年の大会デビュー以降、23試合に出場しているジョコビッチだが、2012年と14年は出場を辞退した。
「1年を通してやるのは、スケジュールのこともあって大きなチャレンジになる。ワールドグループであれば、最高のシナリオの場合で4回戦を戦うことになる。それに、グランドスラムやシーズン最終戦のあとにプレーしなければならない」
「こういった方式で継続していくのであれば選手にとっては良いものではないから、抜本的な改革が必要だと思う」
(c)AFP/Dave JAMES