【6月28日 AFP】テニス、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2016)は27日、男子シングルス1回戦が行われ、大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-0、7-6、6-4でジェームズ・ワード(James Ward、英国)を下し、3連覇に向けて白星スタートを切った。

 何の問題も無く初戦を飾ったジョコビッチだったが、オールイングランド・ローンテニス・アンド・クローケー・クラブ(All England Lawn Tennis and Croquet ClubAELTC)の安全規則に触れ、会場内で自転車に乗らないよう注文をつけられた。

 試合後にジョコビッチは、細かいことにうるさいことで名高い大会役員とのトラブルに遭ったことを明かした。

 1938年のドン・バッジ(Don Budge)氏以来となる四大大会(グランドスラム)5大会連続優勝を目指すジョコビッチは、会場で自転車に乗っている最中、車両と衝突したと報じられた。この報道については真実ではないとしたジョコビッチだったが、自転車に乗ることを禁止されたとコメントした。

「自分自身の安全のため、オールイングランドクラブへ自転車で来ないように要請された。自転車で入っていく練習用コートへの門から運送受付までは少し上り坂なんだ。ぴったり20メートルくらい。あそこを通るのはかなり危険なのさ!自分の安全のため、彼らの要請を受け入れた。それからは、ここへやってくるのに自転車は使っていない」

「とはいえ、新聞に書かれていたようなトラックやら供給用車両やらとの事故だとかそういったことはない。ありがたいことに、事故をしかけたこともないよ」

 一方でジョコビッチは、友人へ手渡すために大会公式タオルをひそかに持ち出して、AELTCから最終的には勝利を収めていると明かした。

 誰もが欲しくなるタオルは、38ドル(約3900円)で販売されているもので、各試合で選手たちに配布される。賞金だけで1億ドル(約100億円)以上を手にしているジョコビッチだが、そのタオルを自分のバッグにしまい込んでいるという。

「試合中に追加のタオルをこっそりもらっているよ。暑すぎるとか、汗をかくからと理由をつけてね」

「試合ごとの追加タオルについて、大会組織委員会は許してくれると思うね。国にいる僕の親しい人たちが喜ぶんだ。最高の記念品だからね」

 2回戦でジョコビッチは、アドリアン・マナリノ(Adrian Mannarino、フランス)と対戦する。(c)AFP/Dave JAMES