【6月16日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は15日、ホワイトハウス(White House)で、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(80)との非公開会談を行った。両者の会談は今回が4度目だが、中国の反発を避けるためいずれも非公開で行われている。

 中国政府はダライ・ラマを危険なチベット独立派とみなしており、オバマ氏との会談を繰り返し非難してきた。今回も会談前から不快感を表明し、「相互の信頼と協力関係を損なう」ものになると警告していた。

 ホワイトハウスが会談後に発表した声明によると、オバマ大統領は会談で「ダライ・ラマとその代表者らに対し、中国当局との意味のある直接対話によって緊張を緩和し、意見の相違の解決を図るよう促した」。オバマ氏はまた、「チベット特有の宗教、文化、言語の伝統の維持や、中国国内におけるチベット人の人権の平等な保護を強く支持すると強調した」という。(c)AFP/Andrew BEATTY