【6月13日 AFP】(更新)米フロリダ(Florida)州オーランド(Orlando)の同性愛者向けナイトクラブで12日に起きた銃乱射事件について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」は13日、傘下のラジオ局「アルバヤン(Al-Bayan)」を通じ、「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)国の兵士」が実行したとする犯行声明を発表した。

 アルバヤンは「神は米国にいたカリフ国の兵士の一人、オマル・マティーン(Omar Mateen)がフロリダ・オーランドで十字軍が集うナイトクラブに入って攻撃を実行し、100人以上を殺傷することを許された」とするISの声明を流した。ISは2014年にシリアとイラクにまたがる地域で「カリフ国」の建国を宣言している。

 これに先立ちIS系の通信社アマック(Amaq)は12日、銃撃は「イスラム国の戦闘員によって実行された」と伝えていた。米メディアは、事件現場で警官隊に射殺されたアフガニスタン系米国人のマティーン容疑者が、ISに忠誠を誓っていたと報じている。

 米連邦捜査局(FBI)によると、マティーン容疑者はシリアで自爆攻撃を行った米国人に関連し捜査対象となったことがあるが、その際には嫌疑が晴れていた。

 今回の乱射事件では50人が死亡したと報じられていたが、13日早朝に開かれた記者会見でFBIの特別捜査官は、犠牲者数が1人減って49人に訂正され、容疑者1人を含む50人が死亡したと述べた。(c)AFP