【6月10日 AFP】米財務省の高官は9日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の財政圧迫を狙った作戦の結果、ISの戦闘員への給与支払い能力が失われ、組織内で汚職が起きているとの見解を示した。

 財務省でテロ資金を担当するダニエル・グレーザー(Daniel Glaser)次官補は、米下院の安全保障上の脅威に関する公聴会で、現金保管庫や石油関連貨物への空爆や、金融システムからの締め出し、イラク政府によるIS掌握地域への現金流入の遮断により、ISは資金難に陥っていると証言した。

 こうした作戦の結果、ISは戦闘員への給与支払いが困難になり、減給や福利のカット、給与支払いの遅れに嫌気がさした戦闘員らが次々と戦場を後にする事態に陥っているという。(c)AFP