【6月9日 AFP】イラク政府軍は8日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が支配する同国中部の都市ファルージャ(Fallujah)の南部地域を奪還した。当局が発表した。

 ファルージャ奪還作戦は、イラクの対テロ部隊(CTS)、イラク軍および米主導の有志連合から空爆支援を受ける民兵部隊らが、5月23日から開始していた。

 対テロ部隊の報道担当官は8日、「テロ対策部隊はシュハダ・タニヤ(Al-Shuhada Al-Thaniya)地区を完全にダーイシュ(Daesh、ISのアラビア語名の略称)から解放し、同地区のビルの上にイラク国旗を掲揚した」と述べ、「同地区から爆弾を除去した後、陸軍と警察が同地区の管理責任を担うことになる」と語った。

 アンバル(Anbar)州の警察部隊の大佐も政府軍の同地区制圧を確認し、8日の戦闘で治安部隊の兵士5人が負傷したと述べた。

 ファルージャ奪還作戦の指揮を執るアブデルワハブ・サアディ(Abdelwahab al-Saadi)中将は7日、数日以内にファルージャの解放宣言ができるだろうと述べていた。 (c)AFP