【6月5日 AFP】チェコのアマチュアリーグで4日、PK戦が世界最長となる両チーム合計52本目までもつれる試合があった。――それはSKバトフ1930(SK Batov 1930)とFCフリスターク(FC Frystak)による同国5部リーグの試合で、3-3で迎えたPK戦をバトフが22-21で制した。

 チェコ南東部の小都市に拠点を構える両チームのPK戦では、4-4、11-11、14-14の場面で後攻のフリスタークに3度の勝機が訪れたが、いずれも選手がシュートを外した。

 そして迎えた26人目のキッカーの場面で、バトフ側がPKを成功させ、フリスターク側のシュートは失敗に終わると、148人の観客からは安堵(あんど)の拍手が起き、「やっと終わった!」と声を上げる人もいた。

 最後のキッカーとなったフリスタークの選手は、PKを失敗したことでチームメートから批判されることはなかったと明かしており、「家に帰れるから彼らは喜んでいたよ」と話している。

 チェコ日刊紙ドネス(Dnes)は、フリスタークのヴラスティラフ・ルドルフ(Vratislav Rudolf)会長が、20人目終了後に「家でバーベキューがあるから」帰りたいと話していたと伝えている。 

 ギネス世界記録(Guinness World Records)に認定されているプロの試合で最も長いPK戦は、2005年のナミビアン・カップ(Namibian Cup)決勝で記録された48本で、試合は2-2で迎えたPK戦の末、KKパレス(KK Palace)が17-16でシビックス(Civics)に勝利を収めている。(c)AFP