【5月28日 AFP】北朝鮮の最高指導者、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の叔母、高英淑(コ・ヨンスク、Ko Yong-Suk)氏が、1998年に米国へ亡命した後、ニューヨーク(New York)でクリーニング店を営みひっそりと暮らしていると、米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が27日、報じた。

 高氏は故・金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の3番目の妻とされ正恩氏の実母である故・高英姫(コ・ヨンヒ、Ko Yong Hui)氏の妹。現在は夫のリ・ガン(Ri Gang)氏、3人の子どもたちとともにニューヨークで別名を使って暮らしているという。

 夫妻は金政権と近しい立場にあったことから、正恩氏らスイスに留学した金一家の子どもたちの世話役としてスイスに派遣されていた。

 当時の正恩氏について高氏は「問題児ではなかったが気が短く忍耐心に欠けていた」と語っている。母親に勉強しないで遊んでばかりいると叱られると正恩氏は口答えこそしなかったが、ハンガーストライキなど別の手段で抵抗したという。

 高氏によれば正恩氏は1984年生まれ。これが事実ならば2011年に父親の正日氏が死去したことを受けて後継者に就いた際、正恩氏は当時報じられた33~34歳ではなく、わずか27歳だったことになる。(c)AFP