【5月25日 AFP】サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2016)は24日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、FC東京(FC Tokyo)は終了間際にゴールを許して0-1で上海上港(Shanghai SIPG、中国)に敗れ、2戦合計スコア2-2のアウェーゴール差で敗退した。

 敵地に乗り込んだFC東京は、ベスト8入りが目前に迫った後半ロスタイム1分、エウケソン(Elkeson de Oliveira Cardoso)の強烈なシュートをGKがはじくと、こぼれ球を武磊(Lei Wu、ウー・レイ)に押し込まれた。武磊はベンチへ駆け寄り、チームメートにもみくちゃにされた。

 そのまま試合が終了すると、喜びを爆発させる上海の選手やファンとは対照的に、アウェーゴール差による敗退が決まったFC東京の選手は、ぼうぜんとするしかなかった。

 上海上港は、これが大会初出場ながら8強入り。イングランド代表など、各国での指揮経験が豊富なスベン・ゴラン・エリクソン(Sven-Goran Eriksson)監督が、広州恒大(Guangzhou Evergrande)で優勝を経験しているエウケソンやダリオ・コンカ(Dario Conca)を、うまくチームになじませている。

 今大会では、前回王者の広州と、大型補強を敢行した江蘇蘇寧(Jiangsu Suning)がグループリーグで敗退しており、上海上港が中国勢の旗手となっている。この劇的な勝利は、彼らに風が吹いていることを実感させるものとなった。(c)AFP