【5月20日 AFP】フランス南西部カルカソンヌ(Carcassonne)の裁判所は19日、自分の赤ちゃんを冷凍庫に入れて殺害したとして、ベルギー国籍の女に禁錮7年の有罪判決を言い渡した。

 ナタリー・ドメイ(Nathalie De Mey)被告(32)は、2011年2月2日に息子を殺害したとして起訴された。未成年の殺人には通常、終身刑が適用できるが、ドメイ被告は犯行時に一時的に判断力を喪失していたと判断され、減刑された。陪審員は全員女性だった。

 2人の娘をもつドメイ被告は妊娠中、アルコールを飲み過ぎたことがあったという。「妊娠したとわかったとき、助けを受けようと思った…けれど手遅れだった」とドメイ被告は証言した。

 被告は赤ちゃんをトイレで出産。「赤ちゃんが出てきたとき、(トイレの)水に落ちないように赤ちゃんの頭を手で支えて、はさみでへその緒を切った」(ドメイ被告)

 ドメイ被告によると、その数時間後、同被告は布に包んだ赤ちゃんを冷凍庫に入れたという。

 赤ちゃんの遺体は、2人の娘の父親が3か月後に発見した。

 被告の弁護士によると、ドメイ被告は、現在は疎遠になっている2人の娘の父親に、赤ちゃんが別の男性の子どもであることを認めるのが怖かったと語っていたという。(c)AFP