【5月20日 AFP】(更新、写真追加)先週末から豪雨に見舞われているスリランカでは、20日までに約20万人が低地に位置する同国の主要都市コロンボ(Colombo)を脱出するなど、同国全体で50万人が避難する事態となっている。

 四半世紀ぶりとなる規模となる豪雨によってスリランカ各地では大規模な土砂崩れが発生。深さ最大15メートルの土砂に埋もれて多数が犠牲となった。

 これまでに確認された死者は60人を超え、行方不明者の報告も多数出ていることから、死者数はさらに増えると予想される。

 同国の災害管理センター(Disaster Management Centre)によると、全国25の行政区のうち21区が被災。約30万人が避難施設へ移った他、さらに20万人が友人や家族宅に身を寄せているという。

 ラビ・カルナナヤケ(Ravi Karunanayake)財務相は報道陣に対し、「約50万人が自宅から離れることを余儀なくされているとの情報がある」と語った。

 コロンボでは19日から20日にかけての夜間に軍の主導で住民らがヘリコプターやゴムボート、いかだなどでコロンボを脱出。市内の幅広い地域がほぼ無人となった。最も大きな被害が出ているのは、19日夜に堤防が決壊した同市郊外の北東を流れるケラニ(Kelani)川流域とされる。(c)AFP