【5月16日 AFPBB News】透明な樹脂の中にあたかも本物の金魚を閉じ込めたかのような造形作品で知られる美術作家、深堀隆介(Riusuke Fukahori)氏の個展「金魚養画場~鱗の向こう側~(Kingyo Yougajoh Underneath The Scales)」が、西武(Seibu)渋谷店で開催されている。15日には、多くの来場者が見守る中、アトリエを再現した会場内のコーナーで公開制作が行われた。 

 長年飼っていた金魚に着想を得た作品を、2000年代前半より制作し、「金魚絵師」と呼ばれる深堀氏。なかでも、升などの食器や文机の引き出しの中に樹脂を流し込み、その上にリアルな金魚を描いたシリーズは、国内外で高い評価を得ている。会場には、樹脂を使った作品に加え、キャンバス画から木彫などさまざまな技法で金魚を表現した約50点を展示。至る所で「これ、本物?」と尋ねる子どもの声が聞かれた。

 深堀氏は、人為的に交配された金魚を通し、「人間を表現している」と語った。29日まで開催。(c)AFPBB News