【5月12日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で11日、イスラム教シーア派(Shiite)地区にある市場での大規模な爆発に続き、さらに2件の自動車爆弾攻撃が起き、合わせて少なくとも94人が死亡、約150人が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が、3件全てについて犯行声明を出した。

 最も規模が大きかったのは午前10時(日本時間午後4時)ごろ、バグダッド北部サドルシティー(Sadr City)地区の市場で発生した爆発で、少なくとも64人が死亡した。同地区では過去にも同様の事件が相次いでいる。

 さらに、バグダッド北西部の重要なシーア派寺院があるカダミヤ(Kadhimiyah)地区の入り口でも自動車を使った自爆攻撃があり、少なくとも17人が死亡。同日午後には同市西部でも車爆弾攻撃が起き、内務省と医療当局の関係者がAFPに語ったところによると、少なくとも13人が死亡した。

 ISはネット上に発表した声明で、3件の攻撃全ての犯行を認め、いずれも自爆犯が実施したものだと表明した。(c)AFP/Salam Faraj