【5月11日 AFP】女性記者の下着のショーツのゴムを引っ張った疑惑がかけられていたフランスのミシェル・サパン(Michel Sapin)財務相が10日夜、女性記者に対して不適切な行為をしたことを認めた。サパン財務相は、わずか数時間前にこの疑惑について全面的に否定したばかりだった。

 この前日には、長期間にわたってセクシュアルハラスメントを行っていたとして女性8人から抗議を受けたドニ・ボーパン(Denis Baupin)下院副議長が、副議長職を辞任したばかりだった。

 サパン財務相は、AFPへの声明の中で「2015年1月のダボス(Davos)訪問の際、20人の人々がいる中、女性記者の背に手を置いて、女性記者の服についてコメントをした」と述べた。

「私の行動には性差別的または攻撃的な意図はなかった。だが当該の人物に驚きを与えてしまったという単純な事実が、一連の発言と行動の不適切さを示しており、私はこれまでもそして今もなお、申し訳なく思っている」

 サパン財務相はこの声明のわずか数時間前、疑惑について問われ、「絶対に名誉毀損だ。完全な虚偽による疑惑だ」と正反対のことを記者団に語っていた。(c)AFP