【4月26日 AFP】2015年の世界の再生可能エネルギー容量は、過去最高となる8.3%の成長を遂げた。国際再生可能エネルギー機関(IRENA)が発表した。

 IRENAは声明で「2015年末、世界の再生可能エネルギー容量は1985ギガワット(GW)だった」と述べた。

 アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビ(Abu Dhabi)を拠点とするIRENAの報告書によると、15年の152GWの増加は「年成長で過去最高」だった。風力発電と太陽光発電が「主に技術コストの低減により」この成長をけん引した。

 風力発電容量は、「洋上タービンの価格が2010年から最高で45%下落したことにけん引され」て17%増となる63GWの増加となった。太陽光発電容量は、発電設備の価格下落により、37%増となる47GWの増加となった。一方、水力発電容量の増加はわずか3%で、バイオエネルギーと地熱エネルギーの容量はともに5%の増加だった。

 2015年の再生可能エネルギーへの投資額は過去最高の2860億ドル(約31兆7800億円)に上った。再生可能エネルギー容量が最も急速に成長したのは発展途上国で、トップは14.5%増の中米及びカリブ海(Caribbean Sea)だった。アジアは12.4%の成長、北米と欧州はそれぞれ6.3%と5.2%の成長だった。(c)AFP