【4月20日 AFP】イラク北部で19日、同国に駐留するトルコ軍が、戦車に対する砲撃への報復として、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員とみられる32人を殺害した。トルコメディアが報じた。

 トルコの半国営アナトリア(Anatolia)通信によれば、トルコ軍はISが使用していた建物を破壊し、戦闘員10人を殺害、さらに現場から逃走を図った22人を殺害した。

 アナトリア通信によると、トルコ軍の戦車は、ISの支配下にあるイラク北部モスル(Mosul)に近いバシカ(Bashiqa)軍事基地近郊で、対戦車ミサイルによる攻撃を受けた。トルコのドアン(Dogan)通信は、戦車部隊にけが人は出なかったと報じている。

 バシカ基地はこれまでたびたびISの攻撃を受けている。トルコ政府は昨年12月、イラクの地元部隊訓練に関わる自国の軍関係者を保護するためとして、同基地に数百人規模の部隊を派遣したことを明らかにし、イラク政府との外交問題に発展していた。(c)AFP