アゼルバイジャン西部、停戦合意も戦闘 アルメニア系勢力2人死亡
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【4月9日 AFP】アゼルバイジャン西部のナゴルノカラバフ(Nagorno-Karabakh)で8日、分離独立を掲げるアルメニア系の武装組織の戦闘員2人が、アゼルバイジャン軍との戦闘で死亡した。
係争地のナゴルノカラバフでは、1994年に停戦が合意されて以降としては「最大規模の軍事衝突」が先週発生し、少なくとも90人が死亡した。5日にロシアの仲介で停戦に合意したが、今回の戦闘は深刻な停戦違反となり、双方互いに相手を非難している。
ナゴルノカラバフにおける衝突については、近隣のロシアとトルコの介入につながりかねないとの懸念が広がっている。
分離独立を掲げる武装勢力を支援するアルメニアは、アゼルバイジャン軍が停戦を破り、アルメニア系反政府勢力の拠点を迫撃砲などで攻撃してきたとし、軍事目標だけでなく民間人も標的にしていると非難した。
一方のアゼルバイジャン政府は、カラバフにある拠点がアルメニア系勢力に攻撃されたために応戦したと主張している。
アゼルバイジャン国防省によると、双方は再び同国の首都バクー(Baku)の現地時間8日午後3時(日本時間同日午後8時)から停戦を回復させることで合意した。(c)AFP/Emil GULIYEV with Mariam HARUTYUNYAN in Yerevan